不思議で怖い話

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海の近くにある親戚の家

2019/05/07

海の近くにある親戚の家に泊まった時の話。
夏だったけど、そこの家の子が喘息もちで
蚊取り線香の類は使っておらず、代わりに蚊帳を釣ってくれた。
夜中寝苦しくて目が覚めた。暑かったので縁側から外に出た。
少し無用心かと思ったけれど、網戸とカーテンだけ閉めて海の方へ散歩に出た。
昼間歩いたときはすぐだったのに、いつまで歩いても海にたどり着かない。
道の両側の家並みが妙に狭苦しくて、おしつけられるような感じで気分が悪かった。
やっと海が見えたので砂浜に下りると、
昼間は乾いていた所にまで潮が満ちてきていて、その水が生ぬるく、
いつのまにかサンダルも脱げてしまっていて、
恐くなったので走って家の方へ戻ると、あっという間にたどり着いた。
閉めていたはずのカーテンが開いていて、見ると蚊帳の中に寝ている奴がいる。
腹が立ったので近づいて見下ろすと自分だった。
そこではっとして目を覚まし、体を起こして蚊帳の外を見ると、
カーテンが開いていて、もう外は明るくなりかけている。
縁側から蚊帳の裾の畳の上まで、砂まみれの足跡がついていた。
布団から足を出してみたが、少しも汚れていなかった。
サンダルはなくなっていた。

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