不思議で怖い話

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都会の団地

2021/04/09

今から10年ぐらい前の話。田舎から都会の団地に引っ越してきました。

団地の北側の部屋の窓は、落下防止のための柵がありました。その柵は、ほかの部屋とも繋がっているらしく、離れた部屋で柵にぶつかった音がよく響いてきました。

夜になると、下のほうの階に赤ちゃんがいるらしく、泣き声が聞こえてきたりしていました。そしてきまって柵に何かがぶつかる音がします。ガーン ガーン ガーンと響いてくるのです。

最初の頃は、我慢していましたが、毎日聞こえてくるので、イライラしてきました。一言、文句を言ってやりたい。文句は言えなくても、どこの家がガンガン叩いてるのか調べてやる。そう思い、行動に出たのです。

音は、夜11時頃に聞こえるので、その時間帯を狙って窓を開けて見ていました。ガーン ガーン ガーンとその日も聞こえてきました。窓から顔を出して、キョロキョロしていると、3部屋右隣の窓の外に、水色のボールのようなものが垂れ下がっていました。

子供がボールで遊んでいるのか?と思ってみていたのですが、どうも違うみたいです。水色のボールは、くるりと向きを変えました。

赤ちゃんでした。

頭の中は????でした。赤ちゃんは、無表情で壁伝いに私の家のほうに移動してきました。ヤバ~ と思い、急いで窓を閉めました。

鍵をかけ、カーテンを閉めると、街頭の明かりで赤ちゃんの影がうっすらと家の窓の前にいるのがわかります。しばらく、じ~っとしてそれからもときたほうに、戻って行きました。

あとで聞いた噂では、私たちが引っ越してくる前に、3部屋右隣に住んでいた人の子供が死んだらしいです。当時は、事故として処理されたようですが、虐待だったのではないのかとの噂話です。

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