不思議で怖い話

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何かがおかしい彼女

2019/11/06

数年前の話。
彼女を駅前で待ってた所、信号が青になり、道路挟んだ向こうから彼女が歩いて来た。
ふと何の気なしに、目の前の横断歩道を渡って来る彼女を写メで撮った。

俺「おー」
彼女「ちょっとトイレ行って良い?」
会って早々なんだ、とは思ったが、駅のトイレに入る彼女を見送った。

約2分後、再び信号が青になり、通行者が目の前の信号を…目を疑った。
トイレに行ったはずの彼女が歩いてくる。
しかも服が違う。イタズラにしても、絶対無理。
トイレで着替え、再び向こう側の道路に全力疾走したとしても
時間的に2分程度では絶対無理なのだ。
大体、そんなことしたら俺の目に止まる。

俺は何も言えなかった。
何の根拠も無かったが、「後から来た彼女が本物だ」と思ったのだ。
その後、居酒屋で食事してる時、どうしても気になってさっきの写メを見た。
確かに姿かたちは彼女だ。だが何か違和感を感じる。何かがおかしい。

まず、昼の3時で超晴天だったにも関わらず、影がない。
他の通行人にはあった。
そして、右手が左手より少し長い。
俺は体が震えてきた。目の前の彼女は良い気分で飲んで、すでに出来上がっている。
そして1番違和感を感じたのが顔だ。
俺は何の気なしに、彼女の顔の右側を指で隠してみた。
すると、顔の左側だけ般若の様な顔だった。
今もその彼女と付き合っている。

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