不思議で怖い話

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供養

2019/03/24

私は毎日大学まで車で通っているのですが、
ある日の帰り道、毎日通る国道でトラックと自転車、
それも小学生の事故がありました。
私が現場を通った時は
比較的事故が起きてすぐだったらしく
まだ交通整理し切れておらず
警察はあわただしく動き回っていたり、
普段は歩行者はまばらな道路わきの歩道にも
野次馬が溢れかえっていました。
そのせいでしょうか、
私はなぜかその事故がとても気にかかってしまいました。
学校帰りにそこを通る時は、毎日
「寂しいよね?成仏してね。」
みたいな事を無意識に考えてしまいましたし
何週間経っても一向に減らないお供え物を見て
家族やクラスメイトの愛や悲しみを感じずにはいられませんでした。
自分でも
「ちょっとやばいなぁ~、気にしすぎだな~。」
とは思ったのですが
そうは言っても通学路だし・・・
おかしな日課ができたくらいに思って
その後数週間その道を使い続けてました。
そんなある日、
私はゼミの発表のため
友人宅で夜遅くまで話をしていました。
次の日の予定もあるし
泊めてもらうわけにも行かず、
帰路に着いたのは夜中12時を回っていたと思います。
とても疲れてはいましたが、
いつもより交通量が少ない国道を
気分よく走っていました。
すると信号が赤になり、
ある交差点で止まりました。
そうです、例の事故があった交差点です。
寝ぼけてたんでしょうか?
頭がおかしくなってたんでしょうか?
私は知らず知らずのうちに
「もっと遊びたい?」
と口にしていました。
何を言ってるんだ?と思いつつも
お供え物の山から目を離せずにいると、
ちょっとした異変に気がつきました。
お供え物の一つ、
電柱に掛かっているサッカーボールが、
動いているんです。
揺れるでもなく、
跳ねるでもなくモゾモゾと、
動いていたんです。
多分私は気が狂ってました。
「答えてくれた」
と嬉しくなり、
「うん、遊ぼう」
といいながら車を降りました。
申し訳ないことに、ここからの記憶がなく
気がついたらいつもどおりの私の部屋の天井が見えました。
親に聞いても
「12時には寝てたから、
いつ帰ってきたかわからなかった」
という返事が返ってきました。
まぁ思い返せばちょっと昨日の自分は異常過ぎたし危なかったし、
夢なら夢でかまわないやと思い、いつもどおり支度をして、
いつもと同じ道を通って学校に行きました。
サッカーボールを助手席に乗せたまま。

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