不思議で怖い話

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ハンバーガーこわい

2018/06/10

夜中の2時頃なんだけど、起きてたらちょっと腹が減っちゃったからチンするハンバーガーでも食べようと思って、電子レンジ使ったのね。
ハンバーガー入れて、時間を2分30秒に設定して、スタートボタンを押した。
そしたら30秒も経たないでいきなりバチン!て音がして部屋の照明が切れた。
俺は飛び上がったんだけど、何の事はなくてただブレーカーが落ちただけだった。
急いで玄関に行ってブレーカーを上げて、台所走ってくと電子レンジを開ける。
チンするハンバーガーって中途半端に暖めて放っておくとガチガチに硬くなって美味くなくなるじゃない。
アレはどうしても避けたくて、急いでリセットボタン押して秒数打ちなおして扉を閉めようとした。
そしたらハンバーガーがなんか「あぐ」て鳴いたの。
しかもよく見るとハンバーガー、なんか濡れてる。
爆発でもしたかなと思って部屋の電気つけて取り出そうとしたら、なんか違う。
爆発とか、そう言う話じゃなくて、もうハンバーガーじゃない。
なんて言うか、誰かの顔の皮みたいなのが、電子レンジの中にほかほかになって入ってる。
それが今度は目の前で「ふぁぐ」て気の抜けるような声を出した。
こう、なんか文章にすると間抜けだけどもその時の俺は持っていたマヨネーズを握りつぶすくらい驚いたの。
驚いて、訳も分からないままレンジの扉を閉めると、急いで手を洗って、その日は怖かったからそのまま布団をかぶって寝る事にした。
結局ハンバーガーはあきらめた。
中途半端にチンしたらあんな気持ち悪いものに変わるようなハンバーガーは食べたくない。
朝になって、明るくなった部屋を見た俺はちょっと強気になってた。
昨日のあの気持ち悪いのは見間違いだと思うことにして、電子レンジを開くと、やっぱりあるのはカッチカチになったハンバーガーだけだった。
こんな事だったら昨日あんなにビビらないで食べて置けば良かった。
と後悔しながら朝御飯を買いにコンビニに行くことにする。
そして、今家を出ようと、玄関でポケットの中の小銭を確認しながら靴を履いているときだった。
すぐ横の靴箱の上から「うぁぐ」と言う音がした。
反射的に振り向く。
鍵の横にアレがいた。
人の顔の皮をちょうどティッシュみたいに丸めたような形のそいつは、目みたいな形に開いた穴から俺を見てた。
俺は泣きそうになりながら、部屋の鍵もかけずにコンビニに走った。

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