しかめっ面のじいさんの遺影
2025/04/23
先日、知り合いの家に泊めさせてもらったときの話
古い和式の家で、お座敷に布団を敷いてもらって僕はそこで寝たんです
その座敷には仏壇があって、中にしかめっ面のじいさんの遺影が飾ってありました
きっと、その家のじいさんだと思うんですけど
仏壇の部屋で一人で寝るなんて気味が悪いと思ったんですが、好意で泊めてもらっているので文句も言えません
一晩だけだと我慢して、まだ19時頃だったのですが特にすることもなかったので、僕は早々と眠りにつきました
早く寝すぎたため、やはりまだ真っ暗な真夜中に目が覚めてしまいました
早く朝になれと思いながら横を向いて目をつむっていると、背後からなにか気配を感じたので、くるっと仏壇の方に振り返ってしまいました
すると、線香を焚いているわけでもないのに、仏壇から煙っぽいものがモクモクしてるんですよ
それで、これ幽霊だっ!!と思って、目をギュッと閉じて、必死にお経を唱えたんです
しばらくして恐る恐る目を開いてみると、煙っぽいものは消えていました
ほっとした気持ちで仏壇を見ていると、遺影のじいさんと目が合って、急にものすごい満面の笑みになったんです
そこで僕は意識を失って、目が覚めると朝になっていました
これはつい先日あった、本当の話です