不思議で怖い話

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カエル顔の男

2024/08/02

オレが大学生の時の話

同じゼミにちょっと浮いた存在のカエル顔の男がいた。
沖縄出身で訛りはキツいし、いつも小汚い格好してるしで、皆んなから避けらていた。

ある日のゼミの授業の後、オレは午後からの講義が休みになってしまい、そのことを愚痴っていたら、
「じゃあ、ウチ来る?面白いビデオがあるから」
と、誘われた。

この後ヒマなのはバレてるんでどうにも断りきれず、オレは仕方なくソイツの下宿先に行くことになってしまった。
そして、散らかり放題で、なんとも言えない異臭が漂うソイツの部屋で、オレはその件のビデオを見せられた。

映像は柱に縛り付けられた、白ブリーフ一丁の若い男が何やら叫んでいるシーンから始まる。
しかし、音声が無いので、何を言っているのかはわからない。
因みにカラー映像のワンショットで、時々顔がズームアップになる。
しばらくすると画面の左端から、防護服(らしきもの)に身を包み、ガスマスク(らしきもの)を被った男(たぶん)がサンタクロースみたいに布袋を肩に掛けて登場した。
そして、その布袋からヘビを掴み出し、しっかりとカメラに見せた後、白ブリーフ男に近づけ、咬ませようとする。
白ブリーフ男は身体を捩って必死に抵抗し、音声無しでも泣き叫んでいるのが分かった。
ガスマスク男は容赦なく肩や首筋、胸を咬ませると、白ブリーフ男は失禁し、気を失ったのか、やがて首がダランと垂れ下がってしまった。
すると、ガスマスク男は再び画面に近づき、指でOKマークを作り、何かを確認する素振りを見せたところで映像は終了。

「あのヘビさあ、ハブなんだよ。分かった?」

カエル顔の男は何故か得意気だった。

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