不思議で怖い話

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目が覚める嫌な臭い

2024/05/05

いつも朝起きるのが6時頃なんだけど、今朝は目が覚めたあと熱が凄くて起き上がることも出来なかった。
さすがに出社無理だと思って、欠勤の連絡入れようと思ったんだけど、その時間じゃ会社に電話しても誰もいないし、とりあえず後輩にLINEで休むこと伝えて、仕事始まる前に改めて会社に電話することにしたんだ。

俺は熱のせいか、いつの間にかまた眠ってしまっていた。
眠りについてどのくらい経った頃なのか、何とも言えない、動物の脂と血の混じったような嫌な臭いに起こされた。
最初は生ゴミか何かかと思ったんだが、俺の部屋にはそんなもの置いてない。
何でこんな臭いするんだろうと、熱で重たくなっていた目を開けたんだ。

目の前に置いてあった目覚まし時計が、8時過ぎを指していた。
もうそろそろ会社に電話しなきゃなと思いつつ、臭いの原因を探ろうと体を起こそうとした。
俺は体の左側を下にして寝ていたんだが、何だか反対側に気配を感じる。

そこでゆっくりと寝返りを打ってみると、1mくらい先に、血だらけになった上半身だけの死体が転がってた。
かろうじて若い男だというのが分かる程度で、かなり損傷が激しかった。
自分の部屋の中にあり得ない光景が広がっていることに、最初は呆然とするしかなかったけど、普通に考えてこれは夢だと考えた。

でもこの臭いは??
そんなことを考えている時に、その死体と目が合った。
そしてニヤリと笑った。
俺はその瞬間に気絶した。

しばらくしてまた目が覚めると、部屋の中にそんな死体はなかった。
でもさ、かすかに臭いが残ってたんだよ。
これ一体何だったんだろう。
やっぱり夢だろうか。

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