不思議で怖い話

不思議で怖い話

本文の文字サイズ

笑い袋

2023/11/17

もう20年以上前の話です。
当時小学低学年だった私にはよく遊びに行く所がありました。
そこは大学生のお兄さんが住む近所のボロアパートの一室です。
お兄さんは沢山の漫画やラジコン等を持っていたので、私の他にも近所の子供が何人も出入りする子供の溜まり場の様な所でした。
そんな場所で体験した出来事の話です。

ある冬の日の事です、いつもの様に近所の子供数人でお兄さんの部屋に遊びに行くとお兄さんが部屋の片付けをしていました。

「お?、お前達か」
「何してるの?大掃除?」
「まあな、まあ上がれよ」

そう言うと私達にジュースを出してくれました。
そして、少し戸惑いながらこう言いました。

「実は春から働く事になったんだけど会社がここから遠くてな、引っ越す事になったんだ」
「えー!」

突然の事で驚く私達に続けて言います。

「もう少しで片付けも終わるんだけど、勿論手伝ってくれるよな?」
「手伝ってくれたら好きな物持っていってかまわないぞ!」
「え?、ホント!」

漫画本やラジコンが貰えるとあって大張り切りです。
そんなこんなで片付けの手伝いが始まりました。

1時間ほどして片付けもあらかた済んで一息ついた頃でした。

「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」

どこからか低い男の声で薄ら笑いの様な声が聞えて来ました。
ん?・・・ 皆にも聞こえた様で、一瞬会話が止まりました。

「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」
「うっ・・ふ・・うっ・・ふ・ふ・ふ・・」

今度は押入れの方から薄気味悪い笑い声が小さいながらもハッキリと聞こえました。
皆、無言でお互いの顔を見合わせます。

暫く沈黙が続きましたが何かを思い出したかのようにお兄さんが声を出しました。

「あっ、あれか?」

そう言うとお兄さんは押入れの中をガサゴソと探し始めました。

「おっ、あったあった!」

お兄さんが取り出したのはピエロの絵がプリントされた巾着袋でした。
お兄さんの話ではそれは袋を握ると滑稽な声で袋が大笑いする”笑い袋”というオモチャで、以前付き合っていた人からプレゼントされた物だという事でした。
お兄さんは得意気にそのオモチャの説明をすると袋をいじりだしました。

ところが、袋は一向に笑い出しません。

「あれ、お、おかしいな」
「電池でも切れたか?」

そう言うとお兄さんは袋から赤黒い歪な形の機械を取り出しました。
私は一瞬引きました、その機械が”腐った心臓”に見えたからです。
その時です!

「うぁぁっ・・・」

機械をいじっていたお兄さんが情けない声を上げて機械を落としました。
私達の目の前に転がってきたその不気味な機械には始めから電池など入っていなかったのです。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

怖いコミック

  • 東京喰種トーキョーグール:re
  • 【ページ数が多いビッグボリューム版!】「なにもできないのは もういやなんだ」 ‘人類総喰種化’が進む東京。「毒」の根源を絶つために、〔CCG〕と‘喰種’は力を結集して、カネキとア...
  • たちよみ

怖い映画作品

  • オーディション (ブルーレイディスク)
  • 村上龍の原作を三池崇史監督が映画化したカルトホラー。7年前に妻を亡くし、ひとり息子と暮らす青山を案じた友人は、再婚相手を探すオーディションを提案する。応募してきた麻美に青山は...
  • 2000年 / 石橋凌 椎名英姫 松田美由紀 大杉漣

怖い作品

怖いキーワード