不思議で怖い話

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死書箱

2023/04/05

俺が中学2年の頃の話。

当時俺のクラスでは教室の後ろに「私書箱」というものが設置してあった。
授業の意見や改善点などを手紙に書いて入れる箱があり、それを放課後担任のS先生が見て参考にしたいという提案から置かれたものだ。

ある日、その私書箱の「私」の部分が「死」に書き換えられていた。
クラスではやんちゃ三人組だった俺、Y、Dの誰かがやったんじゃないかと噂していた。
だが勿論俺はやってないしYとDもやっていないとのこと。
結局犯人は見つからなかった。

数日後、Yが放課後の教室で首を吊って死んでいた。
また私書箱からは、「クラスのみんな、今まで授業中うるさくしてごめんなさい」という文面の遺書のようなものが発見された。

Yの葬儀から数日後、Dが放課後の教室で首を吊って死んでいた。
そしてまた私書箱からYと同じ文面の遺書のようなものが発見された。

俺はなぜ親友の2人が自殺したのか検討もつかず、とにかくショックを受けていた。と同時にあのクラスが不気味に思えて学校に行かなくなった。
ほどなくして俺は転校した。

新しい学校に通い始め、新しいクラスにも慣れてきたある日の放課後、家に帰りテレビをつけると、ニュース速報が映し出されていた。
俺はそのニュースに目が釘付けになった。前の学校が映っている。
…教師が自殺…?

「自殺した担任は殺害された少年2人の担任であり、遺書には「普段からうるさく、言うことを聞かず、いつも殺したいと考えていた」と記されており…」

…YとDは自殺ではなく、当時の担任S先生に殺されていたのだ。
そしてそのS先生が自殺した。
たまに怒られはしたが普段は優しく若い女性の先生だった…なぜ…
と思うと同時に寒気がした。

転校していなければ、もしかすると俺もすでに…

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