不思議で怖い話

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マドハンドのようなオブジェ

2019/10/27

携帯からで読みにくいかもしれませんし、大して怖くないですが。
俺が保育園通ってた頃だったと思います。
日曜日の朝は父と母と俺で一緒に起きて、歯を3人で磨くのがいつもの光景でした。
その日曜日の朝も俺が起きてまだ寝ている両親を起こそうとしました。
両親は起きたんですが、その日は寝起きが悪く2人ともベッドの上でぼーっとしてました。
俺は先に歯を磨こうと思い、洗面台の前へ行きました。
大体どこの洗面台もそうだと思うんですけど、洗面台の上ってちょっと物置く幅あるじゃないですか?昔ウチの洗面台の上には『手』の形をしたオブジェ?みたいなのを飾ってたんですよ。
ちょうどドラクエの『マドハンド』と同じような形で石膏みたいな感じの。
それでその日は1人で歯を磨き始めたんて、ぼーっと手の置物を見ながら歯を磨いてました。
すると突然その置物が手前にスッと動き、洗面台の幅から出て空中に浮き、ゆっくりと洗面台の角のスペースに降りてきてそこに止まりました。
あまりの突然の事に唖然とし、とにかく誰かに言おうと思い、母を呼びました。
母がきて俺は今の事を伝えようとしましたが、何と言っていいのか分からず「コレ」と置物を指差しました。
すると母は「あら?」と言い、少し疑問に思ったのでしょうがすぐに置物を元の位置に戻し、歯を磨き始めてそのまま部屋へ戻りました。
俺が不思議だと思ってまた置物を見ていると、まったくさっきと同じように置物が勝手に動いて洗面台の角のスペースに止まりました。
俺はすごい違和感みたいなものを感じ、恐くなって母の部屋に行き、泣きながら抱きつきました。
恐怖の余り何も言えず、ただ泣いていました。
母はなんで俺が泣いてるのか分からないのでとても困ったようで、歯ブラシをくわえたまま「口流して来るからちょっと待ってて」みたいな事を言って洗面台へ行きました。
すると洗面台から「あら?」と母の声が聞こえました。
戻ってきた母から置物の事を聞かれると思いましたが、何も聞かれずにただ泣いてる俺の頭を撫でてくれました。
今でも何故置物が勝手に、しかも二回も動いたのか分かりません。
あの日以来置物が動くことはなく、その置物は家を改築するときに捨てたらしいです。
ただあの日から俺は変なものを見たり聞いたりするようになりました。

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