不思議で怖い話

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不思議な爺ちゃん

2019/07/13

そういえば。俺じゃあないが、友人から聞いた妙な話。
十年前、友人の祖父が危篤になったそうな。
で、親族一同が集まっている中、
今までロクに言葉も発せなかった爺さんが、
妙にはっきりした口調で話し始めたそうな。
「○○、すまないが今すぐ、●●の◎に行って、
花を添えてきてくれんか。今夜中に出てくれ」
「●。ワシの遣り残した仕事がある。
今すぐ何処何処まで行って、探してきてくれ。
恐らくは泊まりになるだろう」
「◎さん、うちの犬、おるだろう。
アレがどうにもおかしいんだ。
頑丈な檻にでも入れて、一晩付いててやってくれ」
「〇、この寝床は具合が悪い。
違う部屋…〇の部屋に移してくれ。
それと、フロを沸かしてくれ。頼む」
そう皆にてきぱきと指示を出し、皆その通りに動いた。
結果として、その爺さまの家には殆ど誰も居なくなった訳だ。
その明け方少し前、その爺さまは大往生を迎えた。
そしてその数時間後、阪神大震災が起きた。
爺さんが移る前に寝ていた部屋は棚が崩れ去り、
親族の寝る筈だった部屋も少し崩れた。
犬小屋も瓦礫で埋まったし、家もかなり壊れまくった。
でも死人は居なかった。
全員が爺さまの言うとおりに動いていたからだ。
犬はケージに入ってて無事だったし、親族は皆出払っていた。
両隣の家は何人も死んだらしいが、
その家だけは死人は全くでなかったと言う。
水道も止まったが、風呂が沸かしてあったので問題も無かったという。
そんな不思議な話。

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