不思議で怖い話

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焼身自殺

2019/07/03

中学1年の時、団地の友人Aの家で遊んでたら焦げ臭い匂いがして壁から煙が染み出してきた。
隣が火事だと察したAは妹に「一個だけ大事なもの持って逃げろ」と言いながら自分は
通帳や印鑑が入ったタンスの引き出しの1段を抜取り外に出た。
小学生の妹はハムスター持って泣きながら付いてきた。
一度廊下に出たんだけど、Aが「やばいベランダに灯油缶がある」と部屋に戻った。
まだ、炎とか見えてなかったから俺も一緒に部屋に戻りベランダに出た瞬間、
隣から人が火だるまになって出て来た、焼身自殺だった。
動きが止まる俺とA。
次の瞬間、火だるまの人間がこっち向いた、のたうち回るわけでもなく割りと普通に
目と目が合った時、俺は結構冷静で「人間って燃えてても目つぶらないんだ」とか思ってた。
Aの悲鳴というか怒声みたいな声を聞いて我に返りダッシュで部屋を脱出した。
結局、Aの部屋は消防の放水で水浸しにはなったが燃えずにすんだ。
一番怖かったのは、逃げ出したあと気付いたんだが向かいの棟の階段の踊り場で
指を指して笑ってるヒトが居た事だ、火だるまの人の奥さんだった。

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