不思議で怖い話

不思議で怖い話

本文の文字サイズ

寝言

2019/06/18

数ヵ月前の週末。
腹減ったからリビング行ってお菓子食ってたのね。
で、母ちゃんはソファで昼寝してて、俺適当にテレビ観てた。
そしたら母ちゃんが寝言言い始めて、
誰かに道案内してるみたいだった。
「はい、そうです。ここ曲がるんです」
とか、
「ここ左折です」
とか。
面白くてしばらく聞いてた。
「そうです。そのまま道なりです」
そしたらピンポーン。
一瞬、え?ってなった。
まさかなと思ったら鍵忘れた兄貴で、
玄関先でちょっとほっとした。
で、母ちゃん起床。
なぜか汗だく。
「今、誰かきた?」
って。
「いや、来てない。兄貴帰ってきたけど」
って答えたら、
「他には!?」
って。
「いや、誰も来てないって!」
って言ったら、めっちゃ安堵してた。
で、父ちゃん帰ってきて夕飯食ってる時、兄貴が唐突に、
「お母さん、今日帰りに知らん人からうちん家どこか尋ねられてんけど、知らん?
約束してたんちゃうん?」
って。
母ちゃん絶句。
「まぁ、知らん人やしなんかキモかったから、知りません言うといたけど」
っとしれっと言う兄貴。
「母ちゃんどしたん?」
って聞くと、
今日昼寝中見た夢で、顔だけぼんやりとした中年の女に、
包丁で脅されながら俺んちの道案内をさせられてた夢だったらしい。
それがあまりにもリアルだし、
中年の女の声にも聞き覚えがあるから怖かったと。
だから自分が案内して
本当にここに連れてきてしまったんじゃないか?と思ったらしい。
兄貴が道を聞かれた相手とも特徴が一致。
でも母ちゃんはその女の正体が今も思い出せず、
父ちゃん・兄貴・俺も、それ以降そんな人に声をかけられてない。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

怖いコミック

  • 鬼ゴロシ
  • 迎えた滅絶の14日、強行された新条祭り。騒乱の規模は加速を極め、遂には巨大な火災旋風が市民と街を飲み込んでいく。 失う物の無い春原は、新条全てを道連れに己の最高潮を仇敵と共有し問...
  • たちよみ

怖い映画作品

  • 放課後の怪談 3
  • 2012年 / 佐藤さくら 小柳こずえ 黒田光彦

怖い作品

怖いキーワード