不思議で怖い話

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閉鎖空間

2019/06/06

大学を卒業するちょっと前のこと。
友人(♀)が引越しを手伝って欲しいと言うので、食事二回分おごってもらう約束でOKした。
力仕事だったら男友達に頼むだろうし、私一人に頼むのだからたいした内容じゃないと思っていた。
せいぜい箱詰めとかごみ捨てとか。
ところが行ってみたら、おそろしいほどの汚部屋だった。
服とか本が積みあがっている上に、大量のゴミ袋。
しかもいくつかは汁気でたわんでいて、まだ寒いのにウジ虫がわいていた。
足元に積み重なった本もジットリ湿っていて茶色い。
細い獣道を通り抜けるとき、横に壁状に積みあがった本を触ったら、
何か激しく動くチクチクした奴が手の上を走り、思わず悲鳴を上げてよろけたら、
雪崩が起こって、両脇の本と服とゴミ袋が降ってきた。
気がついたら完全に埋まっていて、視界は真っ暗。
しかもほとんど息ができない。
orzみたいな格好で倒れたので、自分のひざと上のゴミで胸が圧迫されて空気が吸えない。
力一杯背を押し上げれば少しは息ができるが、猛烈なゴミ臭でせっかく吸っても咳き込んで吐いてしまう。
さらに首の後ろに何かとがったものが食い込んでいて、頭痛がするほど痛い。
友人が「ちょっとー!何やってんのよもー」とか言う声がしたので、
思いっきり体を持ち上げ、なんとか空気を吸い込み「埋まった…助けて…」と言ったところ、
「えー、でもこっち荷物移すスペースないしー」
外から荷物出すしかないよぉ、あんた外に出て荷物出してよぉ、あたし出られないじゃん」
と絶望的にバカな返事が。
もうダメなのか、私はここで圧死するのか。
友人は閉鎖空間で餓死すればいいが、私は死にたくない!
そう思ったとき、外から「なんだこりゃ!中にだれかいるか!」と人の声が。
バカ友人は「あー何でもないっす!」と焦った声で返したが、(恥ずかしかったんだとさ)
私は最後の気力を振り絞って「埋まってます…助けてください…」と叫んだ。
すぐに背後からバサッ、バサッと物をどける音がして、
また雪崩が起こるザザーッという音がしたかと思うと、
急に背中が楽になり立ち上がることができた。
玄関を見たら、助けてくれたらしいおじさん二人とおばさん一人がゴミに押し流されて、
一人はなかば埋まり、二人はへたりこんでいた。
その後友人は、おばさん(大家だったらしい)に叱られまくり、親を呼ばれていた。
私は手足・顔の擦り傷と、首の後ろから背中にかけての打ち身でしばらく苦しんだ。
で、なにが怖いかというと、私が埋まっていたちょうど真下の本の地層から、
“いつのまにかいなくなった”はずの友人のハムスターが、ペッタンコ状態で出土したことだ。

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