不思議で怖い話

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キャバレーの託児所

2019/05/12

私の母が体験した40年位前の話。
当時、神奈川県に
けっこう大きなキャバレーがありました。
母は新聞の募集欄をみて、
その店のホステスさん達の幼い子供達を
勤務時間中に面倒をみる、
というアルバイトの面接に行きました。
すると意外にもすんなりと採用されました。
翌日、お店のボーイさんに案内され、
山のずーっと上の方にある一軒家にたどり着きました。
建物は古いなりに修繕されてはいたけれど、
玄関から一歩足を踏み入れた途端、
もーうぞぞぞ~っと総毛だち、
足が震え中に入るのもやっとだったそうです。
中には幼い子供達がいたんですが、
みんなやけに大人しい。
みると寝ているんではなく、
恐怖に怯え縮こまっている感じだった。
普通、幼い子なんぞはハシャギ回っているものです。
驚いたのは、ボーイさんと訪ねていった時、
だーれも面倒をみている大人がついていなかったことです。
建物内の各部屋をみまわると、
誰かがこちらをじっとのぞきこんでいる視線を感じ、
特に子供達がいる部屋にある、
廊下側と通じる覗き窓からは強い視線を感じたそうです。
母はふり向き、
ボーイさんに声をかけたけれど返事がない。
みると玄関の外に立っていて、
入ってこようとしなかったそうです。
とりあえず外に出て、
今は誰が面倒をみているのですか?と質問すると、
実はすぐに辞めてしまうもんで・・・
と答えていたそうです。
ボーイさんは、それではよろしくと一言残し、
さっさと逃げるようにいってしまった。
母は怖いけれど我慢をして中に入り、
子供達の面倒にとりかかった。
夜も更けた11時頃、
突然建物全体はザザザザッと振動したそうです。
うわっ地震かな?と身構えると、
再びザザザザッと建物全体が揺れた。
テレビをつけたけれど、
さっきまではついたテレビが何故かつかない。
母はどうしたことかと思案にくれ、
建物の表にでて見渡したところ、
とんでもないことに気がついたそうです。
いま目の前にある預かりどころの建物だけがガガガッと揺れ、
周囲にある塀や樹木などが全く揺れていなかったそうです。
母は、もーー怖くなって
絶叫してしまったそうです。
まさか子供達を置いて逃げることもできず、
泣くしかなかったとか。
勿論、その日一日で母は仕事をやめてしまったそうです。
後日きいてわかったことなんですが、
その建物は家鳴り震動を起こす不気味なオバケ屋敷として、
地元では有名な処だったそうです。

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