不思議で怖い話

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トイレの妙な匂い

2019/05/03

私の実家は私だけ霊感0。他は皆、何かしらある。
(一番顕著なのは母の予知夢だが、長くなるので割愛)
父が六十歳で亡くなった当時、家を出て独り暮らしをしていたんだが、
葬式諸々を終えしばらくして、自宅でトイレに入ると妙な匂いがする事が頻繁に起こるようになった。
その匂いは日によって2パターンあり、一つは煙草の匂い。
もう一つは何とも言えない不快な、でも前にも嗅いだ事ある!という匂いだった。
煙草を吸わない・部屋に遊びに来て煙草を吸う人もいないのに、煙草の匂いがするのも不思議だが、
それよりも正体分からないが覚えのある悪臭が気になり、記憶を辿って何処で嗅いだか考えていたら父だった。
父は大層な酒飲みで、私が大きくなった頃には酒が原因の大怪我で半分ニートだったんだが、
私が小学生の頃は、夜どれだけ飲んでもどうにか仕事に行っていた。
毎朝、出勤する父と登校する私の洗面等が被るので、当然トイレタイムも被る。
二日酔い父の後にトイレに入ると本当に臭かった。
今思うとあれは、アルコールとアンモニアの混じった匂いだったんだろう。
それを思い出した時に、あぁそう言えば父は便秘がちで、
大きい方をする時はいつも煙草を持ってトイレにこもってたなあ…とも思い出した。
父はありていに言うとアル中で酒乱だったので良い思い出はないが、
死後に見つかった日記の最後の方に、『○子(私)が気掛かり』と何度も書いてあったので、
やはり親として子の行く末が心配で来てたんだろう。
その当時の私は離婚、大病を患い後遺症を抱える、その他トラブル続きに加え人付き合いもなかったので。
0感の私ながら、その父らしき気配は数年続いたが、
今の夫と知りあって一緒に暮らし始め、入籍したら出なくなった。
夫は、「お前の父さんに合格を貰ったんだろうなー」と言っている。

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