不思議で怖い話

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ハガキ

2019/04/11

中学の時、新任の先生に聞いた話。
知ってる人もいるかも。
ある日、男は車で小さな女の子をはねて殺してしまった。
その女の子は母子家庭で、男はその母親に泣いて謝った。
すると母親は
「お金は要りません。ただ毎月1枚づつこのハガキを私の元に送って下さい」
と言い、100枚ほどのハガキを渡された。
男はそんな事でいいのかと思い、月1枚、母親にハガキを必ず送る事を約束した。
それから男は毎月、律儀に1枚ずつ送っていたがそれが2年ほど続くと、
男はハガキを送るのを忘れるようになり、ハガキを送る間隔が空き始め、
とうとうハガキを出さなくなってしまった。
そしてそれからさらに3年後、男はたき火をしていると、ふいにハガキの事を思い出した。
あれから母親からは何も言ってこないし、いつまでも過去に捕らわれ続けるのもいやになったので
男はそのハガキを家から取り出すと、そのままたき火の中へ放り込んだ。
母娘の事を思いながら、燃えてゆくハガキを呆然と見つめる。
すると、ハガキになにやら文字が浮かんできた。
それはあぶり出しの形で書かれており、たき火によって文字が出てきたのである。
全てのハガキ1枚1枚にびっしりと書かれた、「ヒトゴロシ」の文字が。

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