不思議で怖い話

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部下の好青年

2019/03/14

小学生高学年の時、
父の仕事で三ヶ月程海外に家族で行く事になりました。
短期間なので引越し手続きはせず、
その間父の部下だった吉田さんが留守宅を見てくれる事に。
吉田さんは独身で、よく家にご飯食べにきたり、
社内旅行で私たち子供と遊んでくれたり、いいお兄さんでした。
吉田さんは律儀にも週に一回くらい、
我が家への郵便物を滞在先に送ってくれました。
大体は父母へのものですが、
たまに私宛の手紙もありました。
その頃、文通が流行っていて、
転校した友達とやり取りしてたんです。
それで気付いたのが、
私宛の手紙の封が開けられている感じがする。
キャラクターシールを貼ってるんですけど、
そのシールが全部、よれってる。
でも親にはなんとなく言えませんでした。
三ヶ月が過ぎ、家に帰りまた気付きました。
子供ならではのオマジナイで
好きな子の名前を書いて封をした封筒や、 
鍵付き日記(そんなモノが昔はありました)が
全部開けられた跡がありました。
またなんとなく親には言えず。
両親はその後も吉田さんと仲良くしてたので、
留守を任せても何も問題のない好青年だったのでしょう。
私はもう遊んで貰うのは嫌で、避けてました。
そして彼は、父の紹介で結婚して子供もいる事にほんのりします。

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