不思議で怖い話

不思議で怖い話

本文の文字サイズ

少し開いた戸

2019/03/12

大学生で夏休み。
その為かなり暇を持て余していたので、
例の如く友人三人と(以下A、B、C)
心霊スポットで肝試しをすることになった。
全国的に見ても結構有名な心霊スポットで、
俺も始めて行く場所だったからかなりビクビクしてた。
そして実際そこに近づいてみて感じたのは、
斥力でも働いてるかのように
身体がそこに向かおうとしない。
それくらい雰囲気がやばかった。
その上霊感のあるAは
「今日はちょっともうこんくらいにせーへん‥?
何かめちゃくちゃやばい気がする‥(A`)」
とか言い出してくる始末。
でもせっかく来て帰るのは何なので
一応スポットである森の中に
入るだけ入ってみることにした。
皆思うように身体が進まない‥‥
結構中に入り込んできて、
いきなりAが焦った感じで
「やばい‥ほんとにやばいよ!もう帰るぞ!」
と半ば叫ぶような口調で言い出したので
引き返すことにした。
そしてAが車に乗ってから
いきなり語りだした‥
「実はさっき木の影から手だけが伸びてて
こっちおいでおいでみたいな感じで動いてたんだよ‥」
それだけでも((((;゜Д゜)))ガクガクガクブルブルブルなのに
「ちょっとついてきてるかもしれへん‥‥」
とかいいやがる。
もう皆言葉も出ないくらいビビってきたので、
Bの家に行って飲む事にした。
(つってもあらかじめ酒買っておいたから予定のうちだけど)
恐さのせいもあってか、
いつも以上に皆酔っ払ってきている。
そしてBが部屋と台所の仕切りになる戸が
少し開いてることに気付き
「ここ開けんなよ。ゴキブリが入ってくるだろ。」
とちょっと怒ってきたのでしっかり閉めた。
確かにBの家の台所は汚く、
ゴキブリがいても不思議ではない。
そしてそれから数分したころ、
またその戸が少し開いてるのに気付いた。
明らかにおかしい‥誰もトイレにたって無いし、
その戸に近づいてすらないはずなのに空いてる‥
そしてそれに気付いた直後、
ちょっとガタガタと小刻みに揺れながら
微妙に開き始める‥‥
それで俺は完全に酔いが冷め始め、Aも
「やばい!何かいるよ!
隙間からなんか覗いてる‥‥」
と半ば泣きながら言い出した。
しかしBは相当酒が入ってたみたいで、
「ゴキブリが入ってくるやろーがー!!!」
と怒鳴り。
抜刀だか剣術だかをやってるBは
手元にあった模造刀を手に取り、
戸をピシャーンッと自分で完全に空けて
「どこにおるんや!そこかー!」
と叫び、刀を振り回し始めた。
そしてBが疲れて振り回し終わるとA曰く、
完全にその気配も無くなっており
心なしか俺も身体が軽くなった気がした。
正直幽霊よりも
目が据わっていたBのほうが恐かった(A`)

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

怖いコミック

  • 鬼ゴロシ
  • 迎えた滅絶の14日、強行された新条祭り。騒乱の規模は加速を極め、遂には巨大な火災旋風が市民と街を飲み込んでいく。 失う物の無い春原は、新条全てを道連れに己の最高潮を仇敵と共有し問...
  • たちよみ

怖い映画作品

  • 学校の怪談2 (ブルーレイディスク)
  • ----年 / 野村宏伸 西田尚美 米倉斉加年 岸田今日子 前田亜季 細山田隆人

怖い作品

怖いキーワード