不思議で怖い話

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捨てられてたバス

2019/02/24

大学の時の先輩と心霊スポットに遊びに行った。
山の中の湖なんだが、地元では結構有名な場所。
自分は反対したのだが、周りの雰囲気がのりのりで
仕方なくついていくことになった。
メンバーは四人。私、先輩、友人A子、B君。
B君と先輩が前に、私とA子が後ろに乗って夜中の2時、
その場所にたどり着いた。
暗いは気持ち悪いわ、でもう帰ろう、と言ったんだけど、
男性二人は今だのりのり。
(私はその場所につく直前に猛烈な眩暈に襲われた)
A子もなんだかぐったりしてるし。
何の現象も起きなかったので、
ぶぅぶぅ言いながら先輩はその湖を一周して帰ることになった。
途中、ボロボロのバスなんかが合ったりして気持ち悪さ、最高潮。
そのうえ、道を間違えて山道に入りエンジンストップ。
ぬかるみにタイヤが嵌っちゃって出れなくなった。
流石にやばい雰囲気が立ち込めて、私らはぎゃあぎゃあ、
前にいたB君も押し黙っちゃって。
そんな状況も先輩の
「おらぁ!出ろや!むかつく!」
の一言で解消。
エンストも直り、ぬかるみから無事脱出。
麓のローソンで一服中、B君が奇妙な事を言い出した。
「捨てられてたバス、あったろ?
あそこで、俺、白い手がおいでおいでしてるの見ちゃった・・・。」
いやーな空気が漂ったのだが、
また先輩が彼に絡みついておどけるので、
結局笑い話になってその場は収まった。
みんなを送り届けて、最後私と先輩二人きりになったとき、
先輩はこっそり私に教えてくれた。
「俺、結構気持ち悪いもの見分ける性質でさ。
すごい霊感ある友達に、お前は結構すごいって言われたことある」
らしい。
先輩の友人の話によると、
先輩は触れるだけで悪いものを消しちゃう力があるそうだ。
(ほんとか?)
そう前置きして、先輩は言った。
「俺、Bに絡んでたろ?あの時のあいつの背中すげー気持ち悪かったんだ。」
帰って速攻家に盛り塩おいた。

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