不思議で怖い話

不思議で怖い話

本文の文字サイズ

いつも一緒に遊んでいた女の子

2019/02/24

あんまり怖くはないけれど、
よく考えたらちょっと怖い話だなと思った事。
私は十五年くらい前、
両親の離婚のゴタゴタで
田舎の祖母の家に預けられていた。
そこにはおかっぱ頭で
綺麗な着物を着た可愛い女の子がいて、
いつも一緒に遊んでいた。
ある日、女の子が道の真ん中に立っていて、
車が凄い勢いでその子に突っ込もうとしていた。
あぶない、と思うより先に飛び出し、
女の子を突き飛ばし、私が車にひかれてしまった。
ひき逃げで、犯人は見付からなかった。
何故こんな事になったのかを聞かれたから、
いつも一緒に遊んでいた女の子を助けようとしたと素直に話したら、
そんな子は存在しないらしかった。
私はいつも一人で遊んでいたそうだ。
それよりも、事故の後遺症で
私は左腕が肩から上がらなくなってしまった。
けれど、何故か不便は感じなかった。
それというのも、例えば髪を洗う時には、
自分のものではない手がもう片方の手と一緒に髪を洗ってくれたし、
それに日常生活でそんなに腕を上げる事も無かったから。
ただ、あれ以来女の子と直接会う事は無くなった。
それを不思議と思わず、
小学校高学年くらいになった頃、家が火事になった。
祖母に連れられて外に出たけれど、
家の中にまだ女の子がいた。
助けようと思ったけれど、
祖母も近所の人も放してくれない。
私は必死で、
名前も知らない女の子を助けようとしていた。
勿論、誰にもその子は見えていなかった。
最後に、女の子が見えなくなった時に、口が動いていた。
多分『ばいばい』だったと思う。
女の子の口が開いたの、
その時に初めて見た気がした。
次の日から、何故か腕が上がるようになっていた。
今も五体満足だ。
女の子の名前も正体も声も未だに知らないけれど、
家庭内のストレスで見た幻覚ではないと思う。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

怖いコミック

  • スマイリー
  • 恵と笑光による心笑会殲滅作戦、それは笑光自らの死と引き換えに信者達を道連れにする事だったーー。続々と命を絶つ信者達…眼前の光景に信じ難き驚愕で固まる幸福の案内人…そこに現れた鴨目...
  • たちよみ

怖い映画作品

  • 咬みつきたい (ブルーレイディスク)
  • 金子修介監督が緒形拳主演で描いたホラーコメディ。製薬会社の部長・石川は、社内抗争に巻き込まれて殺されてしまう。葬式の日、悲嘆に暮れる石川の妻子の前に、見知らぬ女が現れ…。共演...
  • 1991年 / 緒形拳 安田成美 石田ひかり 吉田日出子

怖い作品

怖いキーワード