不思議で怖い話

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存在しない電話ボックス

2019/01/18

友人から聞いた話。
その友人をAとして、
ある日Aの家にBが遊びに来る事になっていた。
Bは途中まで来たけど道が分からなくなってしまい、
Aに電話しようとしたけど携帯の電池がきれてしまった。
仕方ないので公衆電話を探すと、
橋のたもとに電話ボックスがあったのでそこから電話をした。
「もしもし?今、八木山橋まで来たんだけど
道分からなくて、公衆からかけてんだけど」
「八木山橋?私ずっとこっちの方住んでるけど、
八木山橋に公衆なんてないよ?」
「いや、電話ボックスあるんだって。
でも後ろに人いっぱい並んでるから、
一回切って並びなおしてからかけるね!」
それを聞いた時、Aはすごく嫌な予感がしたそう。
八木山橋ってのは自殺の名所で、
下は渓谷になっていて今は自殺防止の為に柵まで作られてる場所。
それに八木山橋に電話ボックスなんて確かに無いはず。
「待って!電話ボックス出ちゃダメ!絶対出ないで。」
「なんで?とにかく後ろすごい並んでるから出なきゃ。」
「いいから出ないで。あたしが行くまで絶対にそこから出ないで!」
Aは車を飛ばして橋まで行くと、
Bは橋のたもとの崖っぷちで放心状態で立っていたという。
もし電話ボックスを出て列の後ろに並んでいたら
Bは確実に崖の下に落ちていたそう。

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