不思議で怖い話

不思議で怖い話

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ドアを激しく叩く音

2019/01/13

これは俺の実話だから。
2年前、急に祖父が危篤だと
一人暮らしをしている俺のところに連絡が来た。
俺は急いで帰った。
病院では、もう末期の癌で死ぬのも時間の問題だと言って
痛み止めの薬を注射するしか対処してくれなかった。
家で死ぬと警察の調べとかが面倒だ、などと言われた。
そして祖父は夜中に亡くなった。
そして、祖父の葬式をして、
一息ついたころ事件は起こった。
夜中に玄関のドアを激しく叩く音がする。
「ドンドンドンドンドンドン!」
実家に泊まっていた親類の人はただただ驚くばかり、
何か叫び声も聞こえる。
その時は誰も顔を出さなかった。
というか、出せなかった。
その日は、みんな一つの部屋で震えながら寝ようとした。
秋なのに、みんな異常なほど汗をかいている。
俺も脂汗というか、冷や汗というか、
変な汗をかいていた。
これから起こることが
なんとなく親類のみんながわかっているように感じた。
結局、その日はみんな寝られなかった。
午前4時、まだ少ししか明るくなってないころ、
みんなで玄関に行ってみることにした。
男が少ないので俺もいやいやながら行くことになった。
おそるおそる、父親が玄関のドアを開けた。
すると、そこにはとんでもない光景が広がっていた。
玄関から道路に続く庭に何千枚もの紙が貼られている。
その内の一枚を取って読んでみると、
「この家の○○さんは
××金融から1億8千万の借金をしながらにして死にました」
的なことが書かれてました。
家の敷地内だけだと思っていたら、
道路までにもたくさん貼られていました。
電話もたくさんかかってきました。
親戚の人は、
「ウチは関係ない。」
と言って帰っていき、
両親と俺だけになりました。
それからすぐ父親は行方不明になり、母親は死に、
俺のところに請求が来るようになりました。
最初は払えるだけ払ってましたが、
どうにもなりませんでした。
今は、業者の人が来ない、地方の友達の家にいます。

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