不思議で怖い話

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遮断機の音

2018/12/31

もう、20年ほど前の話ですが、踏切事故を目撃しました。
小学校2年生か3年生くらいの女の子が子供用の自転車で踏切を渡ろうとして
踏切のレールの溝に、自転車の前輪がはまり倒れてしまいました。
その弾みで、女の子の片足もレールの溝にはまってしまって
抜けられなくなってしまったのです。
昼間でしたから、周りには人がいっぱいいて、
女の子を引っ張る人、自転車を片付ける人それぞれ助けようとしました。
自転車は簡単に溝からはずれたのですが、
女の子の足がどうしても外れないのです。
その内、警報機が鳴り始めたので、
その場にいた男の人が、あわてて発炎筒を炊いたのですが、
電車はそれに気づいたのか、気づかないのか、どんどん近づいてきて、
遮断機が完全に下りたころには、助けてようとしていた人も
蜘蛛の子を散らすように、逃げて行きました。
最期に女の子は、
「死にたくないよー」
叫び、次の瞬間電車に轢かれてしまいました。
情けない話、私は警報機が鳴った時点で、怖くて逃げてしまいました。
後になって人伝に聞いたところでは、
女の子の足は溝にはまった拍子に足首のところで、
曲がって折れていたそうで、
線路を切断しない限り助けることができない状態だったそうです。
私は、女の子の最期の叫び声は聞きませんでしたし、死体も見てません。
でも、今だ遮断機の音がトラウマになっています。

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