不思議で怖い話

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ボロホテルと電話

2018/11/11

名古屋に出張に行ったときの体験です。
僕らは何人かで出張したんですが、
その中にA君という後輩が居た。
彼は霊感があるという。
単なる女好きでもあったが
(これは関係ない)。
それであるビジネスホテルを利用していたんだが、
これがとんでも無いボロホテルで
いかにも幽霊が出そうなホテルだった。
出張して何日か経ち、
仕事が終わってから僕らはホテルに帰った。
ホテルの部屋でノートPCを開いて
仕事の続きをしていたら、携帯電話が鳴った。
見るとA君からの電話だという表示が出てる。
ちゃんと携帯画面はオレンジ色に発光し、
その表示を見たのは間違いない。
ところが。
電話に出ると、ザーっと言うノイズ。
もしもし、もしもし、と言っても反応が無い。
来たな、と思ったよ。
それで耳を澄ませると、
案の定、男がうめいている。
何を言っているのかはわからない。
でも、ノイズの中で呻いている。
僕は電話を切った。
それで、そのままA君に電話した。
A君は外に居るという。
A君曰く、こういうことらしい。
部屋に着いたら、明かりがつかなかった。
それでホテルのフロントを呼んでみたが、
そしたら明かりがついた。
ところが、今度はその後、
ドアが開かなくなって外に出ることができなくなった。
これはおかしい、と思っているうちに、
その部屋には霊が居るということに気が付いて
気分が悪くなった。
それでA君はいま外の空気を吸いに歩いていると。
ということは、その霊が僕に。
電話をしてきた訳で。
自分の後ろに今、
その霊が居るとわかった瞬間、
かなり気分が悪かった。
「出てけ出てけ。仕事の邪魔なんだよ!」
と念じたよ。
洒落にならんな、と思った。
後で見たら、着信履歴には
なぜかA君からの着信があったはずなのに消えていた。
霊も携帯使うとは、なかなかハイテクだよな。
でも、着信時には
オレンジのバックランプまで点滅していたのは覚えている。

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