不思議で怖い話

不思議で怖い話

本文の文字サイズ

ピンポ~ン

2018/10/13

ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、私は2階で昼寝をしていた。
すると
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」
誰か来たようだ。
私以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」
それから、しばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。
一体誰が来たんだ?
2階の私の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た女の人が小さな女の子を連れてチャイムをず~と押している。
宗教の勧誘か何かか、全くもうしょうがないなあとりあえず出て断るかと思い、下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。
せっかく出てやったのに。
もう1回寝ようと再び2階の自分の部屋で横になった。
すると、
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」
また鳴った。
窓から見ると、またあの親子だ。
なんなんだ一体!
私はもう完全に頭にきてしまい、半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず~と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。
開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ~ンとその場で立っていると・・・
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」
目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
私はダッシュで家に入り、家中の窓のカーテンをして鍵を閉め、布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。

にほんブログ村 2ちゃんねるブログ 2ちゃんねる(オカルト・怖い話)へ

よろしければ応援お願いシマス

怖いコミック

  • 東京喰種トーキョーグール
  • 【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】‘聞きたいんだ、お前の物語を。’熾烈を極める、〔CCG〕による、20区「隻眼の梟討伐戦」。「あんていく」へ急ぐカネキの前に、...
  • たちよみ

怖い映画作品

  • ノロイ
  • 『呪怨』の一瀬隆重がプロデューサーを務めた異色ホラー。怪奇実話作家・小林雅文が呪いをテーマにしたドキュメンタリー映像を残したまま姿を消す。その映像には世にもおぞましい様々な恐...
  • 2005年 / 小林雅文 松本まりか 矢野加奈 堀光男 高樹マリア アンガールズ

怖い作品

怖いキーワード