呪われた右半身
2018/06/02
これはわたしが高校2年生の頃の出来事です。
霊感があるとは自覚はなかったのですが、小さいころから不思議な体験やみんなには見えない人が見えたりなど変わった経験はありました。
しかし、自分の何かが起きるということは一切なかったので、金縛りなどに合ったとしても最初の頃は恐怖心がありましたが高校生になるころには恐怖心もあまりなく、冷静に金縛りが解けるのを待つことが出来るようにもなったのです。
そんなある日、いつものように金縛りになりました。
わたしの特徴としては疲れの金縛りの時は前触れもなく身体が動かなくなるのですが、何かが見える時は決まって耳に息を吹きかけられてから始まります。
そしてその日も耳に息を吹きかけられてから金縛りが始まったので、今日は何かが見えるのかな?程度に思っていました。顔は動かないのですが眼球は動くのできょろきょろ周りを見渡していたらわたしの真横に男性が居たのです。
そしてその男性は自己紹介を始めました。
『ハマクマサキです、ハマクマサキですけど・・・』
名前らしきことは聞こえたのですがそのあとがかすれてよく聞こえません。
『ハマクマサキです、ハマクマサキですけど・・・あなたの・・・右』
聞き取ろうとしたのですが、ハマクマサキという名前?とあなたのと右という単語しか聞き取れませんでした。
そしてその直後金縛りが解けて男性はいなくなりました。
金縛りや何かを見るということに慣れていたので、翌日いつものように母親にきのうハマクマサキって名乗る人が来たと笑いながら話していました。
もちろん母親はあまり信じていませんでしたが・・・
そして次の日もまた眠っているときに例のハマクマサキさんが来たのです。
またもや『ハマクマサキです、ハマクマサキですけど・・・』と自己紹介を繰り返していました。
心の中でこのひとは何が言いたいのか?
と疑問に思って聞きたかったのですが、声が出せませんので無理でした。
そしてまた『あたなの右、あたなの右側が・・・』と続けて何かを言いかけたところで金縛りが解けました。
そして何事もなかったのように眠りについたのですが、起きてびっくりだったのが右目がお岩さんのように腫れていたのです。
そして学校を遅刻して病院に行ったのですが、物もらいでもなく原因不明と言われました。
細菌が入ったのか何なのか全く分からずしばらく抗生物質を投与してました。
そして3か月間腫れが引くことはなかったのです。
そしてそれから4年後、右足の小指骨折、そして更に4年後右卵巣摘出、そしてそれから更に4年後右手中指半分断裂。
ハマクマサキさんは何を伝えたかったのかいまだに分かりません。