母の納骨を渋る父
2022/06/17
四年くらい前に母が亡くなったんだけど、遺骨をいつまでも家の仏壇に置いてたんだ。季節が冬で『雪がひどくて納骨が大変だから』とか色々理由付けされたけど、俺はオトンがオカンの骨が遠くにいくのが嫌で渋ってるんだろうなって思ってたんだよ。けどどっかで聞いたのか見たのか忘れた…
2022/06/17
四年くらい前に母が亡くなったんだけど、遺骨をいつまでも家の仏壇に置いてたんだ。季節が冬で『雪がひどくて納骨が大変だから』とか色々理由付けされたけど、俺はオトンがオカンの骨が遠くにいくのが嫌で渋ってるんだろうなって思ってたんだよ。けどどっかで聞いたのか見たのか忘れた…
2022/03/02
自分の実家の仏壇のある部屋には能面が1枚飾られてる。その面がいわゆる「戻ってくる系」のヤツで、捨てたり無くしたりしてもいつの間にか居る。江戸時代後期くらいに、洪水で倉を残して家が丸々無くなった時もいつの間にか倉の中に能面が避難していたり、リフォームや増築の際に捨て…
2021/08/21
去年のちょうど今頃の話なんだが。仕事の関係で俺はほとんど日本にいなかった。で、六ヶ月振りに日本に帰って来たんだよ。帰ってきた港の直ぐ近くに祖母と叔父夫婦が住んでる家があったんで、土産持ってな。んで、いつも通り「おいばばぁ!今年の夏は暑いけどくたばってへんや…
2021/04/06
私にとってかなり怖い実体験です。私の母の実家が青森県にあるので夏休みは8月の14日から1週間ほど家族で里帰りをするのが毎年の恒例でした。5年程前、生まれて初めて私は下北半島というところに行きました。そこにも親の親戚が住んでいてその人に会いに行ったのですが、夜は海の…
2021/03/03
人生で洒落怖な話もオカルト絡みな話もこれっきりだけど。叔母が霊能力者みたいな新興宗教みたいなのにハマってた時、その娘(俺からすればイトコ)はちょうどアジア系のファッションにハマってた。イトコはネットショップで現地買い付けのちょっと汚い鈴とか古銭とかを買って自分でア…
2020/12/05
駅前のコンビニで深夜バイトをしていた時、シフトがいつも一緒だった相棒との話。偏見もあるが、経験上深夜のコンビニでバイトをやる奴は大体どこか変な奴が多い。そいつは吃音が激しく少しコミュ障気味だったが、だからと言って全く話せないということもなく、普通に馬鹿話も出来るようなやつ…
2020/07/05
父が死んだのはある日の0時5分でした。それから病院にていろいろあり、父の亡骸とともに帰宅した頃には2時を回っていました。電話をかけた親戚関係もまだ家に来ていなかったので、私は父の亡骸と共に仏間にいました。父が仏壇の前に横たわっており、私がその前に座っていて、私の後方に…
2020/04/29
お寺トイレ会社恐怖金縛り行方不明心霊足音体験電話髪の毛不思議布団仏壇聞いた話立入禁止霊感お札
まず最初に、俺には「霊感」という物が全く無く、そういった類の物も信じてなかった。「見える」という友人から霊の話を聞いていても、自分に見えないと存在が分からないし、友人が俺を怖がらせようとしているだけだと思ってた。だがそんな俺の考えを根底から覆す事件が起きてしまった。あ…
2020/01/17
怖さのレベルで言えば低いかもだが、以前体験した思い出を...。バイクでソロツーリングで山間部を走るのが好きなんだがある時に山肌にへばりつくような集落をみつけ 凄い立地だなーと感心しながら奥へ奥へと走ってたら植林地の杉林の中に畳が二畳分くらいの白い布が結びつけてある木が…
2019/12/28
小学生の頃、雑誌で読んだのですが、いまだに怖くて覚えている話です。日本のどこかの地方の話。そこでは、男性が結婚せずに若くして死んでしまった時、棺の中に名前をつけた花嫁人形を一緒に入れて、あの世で幸せな結婚生活を送れるようにと一緒に燃やすらしいのですね。…
2019/11/02
5歳になる娘と散歩で立ち寄った神社でおみくじを引き、3回連続で凶が出たこんな事もあるのかと驚きながら家に帰ると、嫁が訝しげな顔で言った「それ、どうしたの?」見ると、娘がいつも抱いていた犬のぬいぐるみが無くなっていて、代わりに神社にあった小さな置物の狛犬を抱いている…
2019/09/11
もうすぐ妻の三回忌だ。夫婦仲は最悪だった。勤めていた会社が倒産し、再就職したのは零細企業。結婚するときの約束、マイホームは絶望的だった。おまけに、まだ若いのにハゲ始め、腹の突き出たメタボ体型になってしまった。妻は毎日のように俺を「甲斐性なし!ハゲ!ピザ!」と責…
2019/09/08
ある女性歌手が子ども時代の、実家だか爺婆ちゃんの田舎だかでのお盆の話。地方なので、家々のまわりの畑や田んぼの中に、先祖代々の墓があるような土地。そこのお盆の風習で、集まった親戚の中で1番年少者が、夜、提灯を持って一族の墓の前に行き、墓石に背を向けてしゃがみ、ご先祖の霊を『…