不思議で怖い話

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大きな箪笥

2019/07/04

5才のときの話。
私の家は平屋で古いです。寝る部屋は暗くて、
親と一緒じゃないと居たくない部屋でした。
隣の部屋も同じです。
隣の部屋には大きな箪笥があり、
上はガラスの引き戸で、日本人形やクタっとなった人形やら、
色んな人形が入っている箪笥でした。
とても重くて、子どもがよじ登っても大丈夫なものです。
夕方、母が布団を敷きにその部屋に行ったので、
お手伝いをしに兄といきました。
シーツを敷いたりするのが楽しくて、
兄と遊びながら手伝っていたのですが、
喧嘩になって私は泣いてしまいました。
お母さんが助けてくれると思ったのですが、
かまってられない様で布団敷きを兄と続行中。
泣いてると「邪魔」と兄に敷きながら蹴られたりするので、
泣きながらお尻をズって下がっていきます。
面白くない私は、そのまま隣の部屋で
お母さんを見ながらギャン泣きしました。
お母さんに来て欲しかったのを憶えています。
ふすまを全開にしたままなので、兄と母が良く見えます。
が、向こうは無視。
うるさすぎて兄に戸を閉められました。
箪笥の前で負けじと
「ぅわ~~~ん!!」
と泣くと、
「カタカタ、カタカタカタカタカタ」
と音がしました。
ビクっとして地震かと上を見ると、
人形のガラス戸から音がしていました。
そのまま見ていると、
「カタカタカタ、カタ・・・・」
と音がやみました。
地震じゃないし、もう止まったからもう大丈夫!!
と思ってまた泣きました。
力を込めて
「おかあさ~~~ん!うわわわああああああんん!!!」
とわめくと隣の箪笥が、
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!」
「ひっ!!!!!!」
今にも倒れんばかりに箪笥が前後に揺れ、
潰されるんじゃないかと思いました。
泣くのをやめ、ジッと見ていましたが揺れが止まらず、
怖くなったので母の元に逃げました。
「たんすが揺れた!たんすがすごい揺れた!」
と母に訴えましたが、
「そうなの~。気のせいでしょ。地震かもね^^」
と相手にされず、兄には
「寝ぼけてんの?夢でしょ」
とか言われ、こずかれ。
しつこく言うと
「うるさいから人形が怒ったんだ」
と言われ、納得してしまいました。

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