不思議で怖い話

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白いモノ

2019/02/24

小3のときのお盆に、
ばあちゃん家に墓参りに行った。
ばあちゃんの家の周りは相当な田舎で、
田んぼばっかで店という店はないし、
夜になると街灯も少ないので相当暗い。
お盆はいつも一泊してから帰ってたんだけど、
夜はカエルの鳴き声くらいしかしなくって、
なんだか無償に怖かった。
当然、その日も泊まるはずだった。
昼頃、田んぼの畦道を歩いていると、
遠いところに何か長細い白い物体が見えた。
なんかゆらゆら動いてる。
(つーかブレてる?)
そのときは
「スーパーの袋かなんかかなー」
くらいにしか思ってなくて、
普通に見過ごしてた。
そのまま畦道を歩いてたら後ろの方からカサカサ音がする。
普通に猪とかが出るような所だったから、
私は猪かも、って思ってそっと振り向いてみた。
だけど、後ろには何も居なかった。
「あ、なんだ聞き間違いかぁ」
って安心したけど、
その瞬間またあの白い物体が目に入った。
確実に、さっきあの物体が居た場所からは
遠のいてるはずなのに、なんか近くなってる。
なんか怖くなってダッシュで家に帰ったんだけど、
その帰る途中にもう1回後ろ振り返ったら、
さらにまた近づいてた。
本気で怖くて死に物狂いでばあちゃん家に走った。
次の日、私は昨日のことなんかすっかり忘れて
また田んぼの畦道を草振り回しながら歩いてた。
ふと足元を見たらでっかいバッタが居る。
「これ持って帰ってお母さんに見せよう!」
って思ってしゃがんで
一生懸命バッタを捕まえようとしてた。
結局捕まえられなくて、
ガッカリしながら立ち上がろうと思って前を見たら・・・
なんか、ある。
白いもんが。
途端に
「昨日見たのだ」
って感づいて逃げようとしたんだけど、
体が動かない。
その白い物体の下の方しか見えなかったけど、
ゆらゆら動いてるのが分かる。
そのうち、だんだん意識が遠のいていって、
気付いたときにはばあちゃん家だった。
なんでも近所の人が、
私が倒れてるのを発見して
急いで知らせにきてくれたそう。
そのときに、
「なんか変なもん見なかったか?」
って聞かれたんだけど、
「ううん」
って言ってしまった。
今となってはあれは何かわからないけど、
当時の自分としてはガクブルだった体験。

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