不思議で怖い話

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目印

2018/06/30

我が社の社屋は、とかく辿り付くのが難しい事で有名。
営業に来た他社の社員が辿り着いた安堵感で号泣したり、会社説明会を受けに来た学生がまとめて全員道に迷って、結局中止になった事もある。
ところが、
「レンズ状の窓のついた、昭和っぽいデザインのクリーム色のビル」
を目印にして道順を説明をすると、必ず全員がたどり着く事が出来るようになった。
このビル、既に誰も利用していない廃ビルなのだが、比較的背が高いうえに古めかしいデザインをしている為、周囲から浮いているので、目印には最適なのだ。
ところがこのビル、近年になって取り壊されてしまった。
しかし、このビルの取り壊しを知らなかった連中が、その後もしばらく、このビルを目印として案内をしていたのだが、一向に誰も迷わない。
皆、
「レンズ状の窓のついた、昭和っぽいデザインのクリーム色のビル」
を目印に、我が社に辿り着いていたのだ。
周囲に同じようなデザインのビルは無い。
「地下の食堂でカツ丼食ってきた」
「地下はゲーセンだ。アフターバーナーが動いていた」
という話まであるが、さて…?

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