不思議で怖い話

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屋根裏の引っかき傷

2020/11/23

俺ん家田舎の大きい家なんで、家と蔵が繋がってるんです。
蔵は夏でもひんやりしてるんで、暑い時とかよく昼寝してたんです。
で、どこの蔵もそうなのかはわからなんですが、床に空気を取り込む穴というか格子状の枠にムシロというか畳の表をのせただけというか、そういう構造のところがあるんです。その上に寝転がってるとものすごく涼しい。枠ごと落ちそうでちょっと怖いんですが。

ある日そうして寝てたら、天井つうか屋根裏のところに四角い区切りがあるのに気付いたんですよ。
婆さんに聞くと屋根裏は物置になっていて重たいものなんかは滑車でその穴から運びこんでいたとのこと。
そんなこと知らなかったもんで、上がり方聞いて上に登ってみたんです。
埃がたまってて、鼠の糞が散らばってる、そんな具合だったんですが、箪笥とか行李とか結構おいてあって。いろいろあさってると中国大陸まで真っ赤に染まってる(日本の色)地図とか爺さんが巻いてたゲートルとか出てきて面白くもあり、気味悪くもあり。

そうしてしばらくいろんなものあさってたんですが下りる時に気が付いた。
登ってきたところは上記の穴ではなく梯子かけられる専用の出入り口で、鍵が掛けられる様になってたんですけど、その出口、つまり屋根裏部屋の床の穴の周りにすごいひっかき傷が付いてるんです。
で、よく見てみると俺の手よりはだいぶ小さいんだけど、4~5本の指で引っかいたような痕なわけですよ。婆さんに聞いても何だかわからない。
よく調べてみたら梁に長い髪が引っかかってた。梁は結構高いとこにあって、2メーター半は超えないと頭がぶつかったりしない。でも、よくみると荷物を上げる穴の真上なんですね、髪がひっかかってるの。
荷物上げる滑車って梁に掛けるんだろうから、それならわかるんですけどね。

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