不思議で怖い話

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孤独死

2019/07/05

私が高校生のとき、近所の家で首吊り自殺がありました。
亡くなったのはその家のご主人で、
奥さんが子供を連れて家を出て行ってしまったことを儚んでの自殺だったそうな。
近所のおばちゃんが、
「引っ越してないはずなのに、家の前に雪が積もってて、一度も雪かきした形跡がないのはおかしい…」
と不審に思い、方々に手を尽くし、
何とか家に踏み込んて死体を発見したときには、自殺から既に三ヶ月も経過していたらしいです。
家族もおらず会社勤めも辞めていたそうなので、
消息を絶っても心配する人が誰もいなかったのが哀れでした。
当時は毎日その家の前を通って通学していた私は、
「三ヶ月もの間知らずとはいえ、死体の前を素通りしていたのか…」と、
慄然としたのを覚えています。
その後、その家は出て行った奥さんに相続され、
住む気のない奥さんは、家を二世帯が入居できる賃貸住宅に建て直しました。
入居者も入り、近所の人もなんだかほっと一安心してたのですが…。
定着しないんです。すぐ出てっちゃうんですよ、入居者が。
気になったご近所さん、
家族連れと新婚夫婦の入居者にさり気なく聞き込み調査したところ、やはり霊が出ることが発覚。
出るのは男の人の霊で、
新婚夫婦の部屋では昼間奥さんが昼寝してると、
男の人が部屋の中をうろついている気配がするそうで、
家族連れの部屋では夜寝ていると、
子供が「知らないおじさんが布団に入ってこようとする!」と泣き出すそうな。
両方の部屋で一致するのは、「旦那がいるときはそんなことは起こらない」ということ。
何だか、怖いようなやるせないような話です…。

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