不思議で怖い話

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ベランダでふざけていた

2019/07/02

中1の頃、知り合ったばかりのKって奴と、
ベランダでふざけていた。
何かのノートを間違ってKが落としてしまい、
空中でキャッチしようと身を乗り出し・・・落ちた。
俺の教室は4階。
大慌てで、
一番近い非常階段から転げ落ちるかのようにして走り、
コンクリートに落ちたKの所に駆け寄った。
既に回りは血だまりができ始めていて、
両足と左手が間接と逆の方に折れて、
骨が飛び出ていた。
妙に赤白い筋肉と、
黄色っぽい脂肪のようなものも傷口から見えていた。
「グオオオオオオオォォォオオオォオ」
といった低い悲鳴をあげ続けているKに、
「ちょっと待ってろ!」
と言って職員室に走り、
「Kが教室のベランダから落ちた、救急車を呼んで下さい」
と言った。
保険の先生を連れてKが落ちているはずの場所に行くと、
そこには水がぶちまけられていて、
血のシミのような物が洗い流されたような状態で、
花壇のそばに血痕が幾つかあるくらい。
保険の先生も大慌てで、
包帯などを持ったまま
「いないじゃない、場所間違えた?」
と言うが、
教室の真下の地面以外に移動するはずもなく、
結局Kはその日は見つからなかった。
到着した救急車に乗っていた救急隊員には
こっぴどく叱られた。
次の日は祝日だか日曜だかで学校が休みで、
休み明けの次の日、Kは普通に学校に来ていた。
目を細めて俺の方を見て笑いかけ、
指で『×』の形を作って、
その後右手で口を触った。
一週間後、Kは転校していった。
その間俺は、
Kと一度も話すことが出来なかった。
怖くて。
今でも鮮明に思い出せるKの大怪我・・・
今まで数人に話したが、
実際にあった話とは信じてもらえてない。

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