不思議で怖い話

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病院の大部屋と個室

2019/05/24

心霊なのかどうか分らないけど
叔父が癌で入院した時に、
どうしても大部屋は嫌だと言い張って個室に入った。
癌も初期なので
そんなに心配する程の事ではなかったらしいが、
当人にはよほどのショックだったのか、
毎日幻想を見るようになったらしい。
夜中に部屋を抜け出し
非常階段の扉の前に行き、
鍵が掛かっているのにドンドン叩き、
「開けてくれ~~」
って叫んで泣きわめいていたらしい。
ナースが気付いて慌てて止めたら、
「あそこでおいで、おいでしてる。
誰かが手招きをしている」
って、イイ年したオッさんが
ナースにしがみついて泣いたようだ。
翌日になると叔父はそのことを全く憶えてない。
でも夜になると同じ事を何度かくり返した。
困った医師とナースは家族に相談をして、
叔父を4人部屋に移した。
すると夜もぐっすり眠れるようになり、
体調も良くなり退院できた。
叔父曰く、誰かの寝息を聞いていると
生きている事を実感できたそうだ。
個室だと自分の心臓と吐息だけが聞こえて孤独感が増し、
病気への恐怖感で一杯になっておかしくなりそうだったと。
実際癌という病気への恐怖感から
精神が少しやられてたのかもしれない。
そんな話を聞いた時から個室への見方が変わった。
前は贅沢だし
他の患者に気兼ねしなくて良いなと思ってたけど、
病室という特殊な場所に独りってのは、
オカルトとは違う意味で怖いのかもしれない
って思うようになった。

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