不思議で怖い話

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迷子がよく来る団地

2019/05/04

子供のころ埼玉近くの団地に住んでたんだが、
どういうわけか、よく迷子が入り込んで保護されてた。
うちの父も、幼稚園くらいの女の子を保護したことがある。
ある棟の2階部屋の前で、シクシク泣いてたんだそうな。
その子が言うには、
「ピンポン押しても入れてくれないの…」
親父はぞっとしながらも、
その子を諭して警察に連れていった。
だってその部屋、誰も住んでなかったから。
自分が住んでたころ、その団地はもう過疎ってて、
件の部屋がある別棟は無人だったらしい。
迷子は団地の子じゃなくて、みんなばらばら。
中には他市の子もいたみたい。
自分も一度その棟の階段で遊んでたら、
親父とおふくろにめちゃくちゃ怒られたことがあって、
その話はずっとタブーだった。
3年ほど前、親父にそのときの話きいたら、やっと口を開いてくれた。
その子は
「悪い子は入れてあげない、いい子にするか」
と、インターホン越しにずっと叱られて、ベソかいてたらしい。
で、親父がその子を連れて行こうとした時、
「インターホンがブツって切れる音がした」
迷子たちも、なんで自分たちがこの団地に来たのか、
よく分かってなかったみたい。
「中には保護されなかった迷子もいるんじゃないの?」
って聞くと、親父は顔をしかめてたけど。

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