不思議で怖い話

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夜の専門学校で見た男性

2018/09/04

私が専門学校に通っていた頃の話です。
私の通っていた専門は本館、新館、アネックスと3棟あり、それぞれの授業によりどこの棟の教室かが決まっていました。 その日は貿易の授業が本館でありました。
私が入学したころに先輩から本館の2階にたまに幽霊がでると聞かされていました。
確かに本館は3棟の中で一番古く、暗い場所にたっています。
恐らくその雰囲気から誰かが作り出した嘘だろうと思っていました。
何故かこの日の授業前にフッとその話を思い出したのです。
思い出しただけで、その日は何もなく授業を終えました。
本館を離れたあと、先生に提出するレポートを渡し忘れていたことに気がついて、
友人と別れ、一人本館へ戻ることにしました。 時間は既に20:00を回っていました。
本館も電気がついているものの誰もいない建物の廊下はそれだけで不気味でした。
授業のあった2階の教室へつきました。先生はいません。
「仕方ない…新館に行ってみよう」
めんどくさいなぁと思いながらも階段を降りようとしたときに、
今さっきまでいた教室で釘を打つような音が聞こえたのです。トントントン…「…空耳?」独り言をいいながらも、気になる釘の音。
私は自分の心臓の音しか聞こえないほどドキドキしていました。
恐怖に支配されながらも、足が勝手に教室へと向いてしまいます。ガラッ!教室のドアを開けるとそこには誰もいません。
全身の力が抜けるような感覚でした。
「なんだ…やっぱり空耳か」
振り返ったときです。 そこにはヘルメットを被った血だらけの男性が立っていました。
あまりの恐怖で声もでず、その場にしゃがみこみました。
「痛い…助けて…」
確かそのような言葉をずっと呟きながら非常口の方へと消えていきました。
私は今見たものが信じられず、やめておけばいいものを非常口のドアを開けました。「どうして助けてくれないの!?」
血だらけの男性は私の腕を掴んで非常階段の外へ引きずり込もうとしていました。
必死でその場に踏ん張りました。
もう私は泣くしかありません。怖すぎて叫べず、ごめんなさい!ごめんなさい!とただ呟いて必死に踏ん張りました。「おーい!お前何してんの?」
クラスメイトの声がしたと同時に目の前にいた血だらけの男性はいなくなっていました。「大丈夫か?お前顔真っ青だ…ってその腕なに…?」
「え…?」血だらけの男性に掴まれていた方の腕にはくっきりと手形がついていました。
今おきたことを照明するかのように、くっきりと…。それ以来、私は本館へ行くと頭痛がするようになりました。
トイレへ行くにも授業が終わってからも必ず友達と一緒にいました。
そして、たまに視線を感じていました。 気味が悪かったのでお払いに行ったら、どうやら本館を建設中に亡くなった男性の霊で、
あの日以来私に憑いてしまったそうです。
しっかりとお払いをしてもらってからは、本館へ行っても頭痛もせず、視線も感じませんでした。怖いの一言で済ませないほど怖かった学校での心霊体験でした。

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