不思議で怖い話

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小さな洞窟

2018/07/08

小学生の頃、臨海学校で、岩場の海岸に小さな洞窟を見つけたんだ
子供一人が四つんばいになってギリギリ入れるような洞窟だった
俺ら8人くらいで一列になって順番に入ってった
俺は列の真ん中らへん
当然、真っ暗で何も見えない
しかも狭い、小柄な俺でも壁に背中こすってた
ぜんっぜん怖くねぇよ~とか言いつつも俺はチキンだから前の奴のシャツを掴んで進んでた
結構進んだ頃、おかしな事が起こったんだ
前の奴が突然向きを変えて、すれ違えないハズの洞窟でスルッっと俺の横をすり抜けた
えっ?あれ?掴んでたシャツも離してしまい、何も頼るものが無い
とりあえず前の奴に追いつかねば、四つんばいのまま急いだ
ところが、いつまで経っても追いつかない
それどころか、どこまで行っても洞窟に終りが無い感じさえする
ず~~~~っと四つんばいで進むも何も無い
ひょっとしてどこまでも行けるんじゃねぇの?
なんて思ったが
行ったら帰って来れないんじゃねぇの?
と直感的に感じた
身体をグネグネ動かし方向転換して来た道を慌てて戻った
そしたらまぁ、向こうに明かりが見えて、洞窟から出られたわけです
洞窟の外には、先を進んでたはずの人も、後ろにいたはずの人もいて
「あれ?お前、なんでそこから出てくるの?」
と驚いたように不思議そうにこちらを見てた
なんでも洞窟から出てきたら自分一人だけいなくなってたとの事
列の真ん中にいた自分が何故にいなくなったのか不思議
すれ違えない狭さの洞窟で簡単にすれ違った前の奴も不思議
帰りに他の奴の誰ともすれ違わなかったのも不思議
それよりもっと不思議なのは他の奴らが言うには
「あの洞窟、行き止まりだったぜ」
俺はどこにいたんだ~
マジで未だに不思議です

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